交換針
その他
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※下記の性能諸元は、あくまで暫定値となります。 ●出力電圧(1kHz,5cm/sec.):4mV ●チャンネルバランス(1kHz):1.5dB ●チャンネルセパレーション(1kHz):20dB ●チャンネルセパレーション(15kHz):10dB ●周波数特性(20Hz-25,000Hz):±3dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):60μm ●水平コンプライアンス:10μm/mN ●スタイラスタイプ:Elliptical ●スタイラスチップ半径:r/R8/18μm ●カンチレバー素材:アルミニウム ●適正針圧:4.0g ●針圧範囲:3.0-5.0g ●トラッキング角度:20度 ●内部インピーダンス:610Ω ●推奨負荷インピーダンス:47kΩ ●コイル線材:OFC ●カートリッジシェル素材:特殊ファイバー配合の樹脂素材 ●自重:37gトップページ>アナログ・レコードプレーヤー > カートリッジ > 復活から「新生」へ。 21世紀のGT「E」、ここに完成 昨年発表のSPU GTE 105によって約30年ぶりに復活したSPU GTシリーズに、早くも新生モデルが登場します。 その名は「SPU GTX」。 これまでのGTシリーズの総決算として、オルトフォンとスウェーデンLundahl社の手で共同開発された内蔵MC昇圧トランスを肝とするSPU GT特有のパワフルな音色はそのままとしつつ、現代のレコード再生用カートリッジとして見ても申し分のない性能を発揮することが可能となりました。 GTXシリーズの開発において、重点的に手が加えられたのはGタイプのヘッドシェルです。 旧GTシリーズの構造を徹底的に見直して開発されたGTE 105のヘッドシェルを更に改良した結果、使用素材をABS樹脂から特殊ファイバー配合の樹脂に変更しています。 この素材の使用についてはGTE 105の開発時点ですでに構想としてあったものの、生産技術の成熟を待つ必要があったため使用を見送っていました。 しかし、樹脂素材の配合方法を見直すなどしてより理想的なGT用シェルの生産が可能となったため、新たにGTXとして装いを一新。 更にはSPUシリーズの伝統に則り、SPU GTX S(丸針/Spherical)とSPU GTX E(楕円針/Elliptical)の2機種をラインナップしました。 いわゆる「オールド・SPU」の時代からオーディオファイルの間で議論の絶えなかった「丸針か、楕円針か」という問いもまた、ここに復活しそうな勢いです。 ※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。 また、規格・仕様・デザイン・価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。 ※SPU GTXシリーズのボトムカバー取付ネジは、製品の仕様を鑑みて締付時にトルクの管理を行っています。 ネジ締付時にカートリッジ本体側のネジ取付部分に強い力を加えるとこれを破損させる恐れがありますので、本シリーズのボトムカバーおよびその取付ネジは開封しないでください。 なお、開封によって破損を生じさせた場合は製品保証の対象外となります。 1.SPU史上初、シェル本体とボトムカバーを完全同一素材化 SPU GTX Eは、MC型カートリッジとしては随一の歴史を誇るSPUシリーズの中で史上初めて、Gタイプのヘッドシェル本体とそのボトムカバーを完全に同一の素材としました。 これまでのGシェル用ボトムカバーはヘッドシェルと異なる素材を用いており、またその多くが単一素材の樹脂を成型したもので、年代ごとの微細な形状変化を除くとその相違点はカバー色のみでした。 長年の慣習でもあるこのボトムカバーは、GシェルとともにSPUを構成するシンボルとして今なお多くのモデルに採用されています。 その唯一の例外は、2018年にオルトフォン創立100周年記念モデルとして限定生産されたThe SPU Centuryのボトムカバーでした。 CenturyではSLM(Selective Laser Melting)によるアルミ粉末のレーザー溶融で成形されたGシェル本体と、無垢木材を切削加工したボトムカバーを合わせることで、素材それぞれが持つ共振を互いに活かし、その上で理想的な音色となるよう絶妙にコントロールされた逸品となりました。 しかしその一方で、ヘッドシェル本体とボトムカバーを完全に同一素材で構成することもひとつの理想的な方法といえます。 実際にこれと類似した方法を採用しているのがオルトフォンのConcordeシリーズであり、単一素材で構成されたハウジングは癖のない「accuracy(正確)」なサウンドの要となっています。 GTXシリーズの元となったSPU GTE 105では、この構成方法を意識した新世代のGT用ヘッドシェルとすべくベース部分とヘッドシェル本体を一体化。 旧来の金属製ベースや固定ネジなどのパーツを排除し、ヘッドシェル本体側の素材を均質化しています。 これに続く本シリーズでは更なる改良が施され、ヘッドシェル本体のみならずボトムカバー部分にまで特殊ファイバーを配合した樹脂素材を採用することでSPU史上初のシェル・カバー素材の均質化を実現。 それと同時にシェルやカバーの更なる高剛性化もあわせて達成しており、「新生」GTに相応しいGシェルがここに具現化されました。 また本シリーズには、アニバーサリーモデルとして開発されたThe SPU Centuryなどとは異なり業務用機器を祖とするサウンドポリシーがあります。 そのため、ヘッドシェルに起因する音色の色づけは極力排し、サウンドの「正確さ」を重視しました。 GTXのサウンドの要は、愛聴盤そのものと内蔵昇圧トランスです。 新規開発されたGシェルとボトムカバーは、本シリーズのサウンドを構成する背骨として極めて重要な役割を担ってはいますが、あくまで「正確さ」を支えるための黒子に徹しています。 2.SPUの伝統、丸針と楕円針の2モデルをラインナップ レコード会社や放送局などのプレイバック・スタンダードとして開発されたSPUは、シリーズ誕生後の早いうちから丸針(Spherical)と楕円針(Elliptical)仕様の2機種で構成され続けており、いわゆるオールド・SPUと称されるSPU G/GEや、これの後継モデルであり現行製品へと連なるSPU Classic G/GEシリーズ、エントリーモデルのSPU #1S/Eなどがこれに該当します。 この流れを踏襲したSPU GTXシリーズもまた、これらのモデルから引き継がれた王道のアルミカンチレバーを備え、その先端には丸針か楕円針が取り付けられています。 本機はスタイラスチップを丸針よりも高性能な楕円針としたモデルで、丸針のGTX Sよりも再生時のレンジ感や特性に優れ、また微細な信号もピックアップすることが可能です。 そのため、レコードプレーヤーやトーンアームなどのセッティングを細かく行うと、楕円針の特性をより良い状態で活かすことが可能となります。 エネルギー感だけでなく、繊細さやレンジ感も欲しい場合には楕円針のGTX Eの出番です。
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